妊活・妊娠前に知っておきたい保険のこと

帝王切開と保険



事前に医療保険に加入していない人は、妊娠が判明してからあわてて医療保険に入ろうとします。ところが前述の通り、妊娠後に医療保険に加入しようとしても、その給付条件はかなり不利になり、場合によっては加入を断られることもあります。

産婦人科の診察についても、妊娠をきかっけに初めて受けるという人も多いのですが、受診して子宮内膜症、筋腫などの疾患が発見されることもけっして少なくありません。

こうした病気があればそれは告知することが求められます。ちなみに妊娠の告知をするだけで、その後の1年間は子宮部位が不担保になるのです。この1年間というのが重大で、妊娠出産にまつわる子宮関連における入院、手術の保険金が出ないのです。



妊娠ではなく子宮内膜症などが見つかると、不担保が更に5年間つくこともあります。これで妊娠後の医療保険加入が相当不利なことがわかると思います。

それでは、出産後に保険に加入しようという人も結構います。この場合の注意点は、帝王切開した人の主産後です。帝王切開を1回でもした人については、以後、妊娠、出産についての給付が生涯にわたって下りないという条件がつくこともあるのです。これでは、妊娠後に保険に加入しても殆ど意味がありません。

それ以外にも、妊娠後の医療保険加入については、何かと多くの条件がつくのです。現実的には、妊娠27週目までは保険の加入がほぼ可能となっています。逆に、妊娠28週以上は医療保険加入ができないということです。このタイミングは重要なので是非知っておいてください。

妊娠中の保険加入で有利な点もあります。それは帝王切開をする場合で、前述の通り、帝王切開出産をすると、以後の妊娠出産が不担保になるからです。ただあくまでもかなり限定的メリットでしかないので、妊娠前の保険加入よりは大幅に不利なことは間違いありません。